鴻上尚史さん(撮影/写真映像部・小山幸佑)
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 国際スポーツ大会での異様な盛り上がり方が嫌いだという50歳女性。大会期間中の盛り上がり方もさることながら、期待通りの結果が出なかったときの急速にブームが去る感覚とかが苦手だという。そんな女性に鴻上尚史が「あなたの感覚はとてもまっとうなもの」と伝えた理由とは

【相談8】

 自分が嫌いな国際スポーツ大会の期間を穏やかに過ごす方法を知りたいです(50歳 女性 筋肉大事)

 国際的なスポーツ大会が苦手です。私は学生時代は文化部でしたが、40歳を越えて運動に目覚めました。暗闇系ジム(ボクシングや自転車) 、そしてランニング、宅トレ(コロナ禍)を経て、今はウェイトトレーニング(筋トレ)を週1、2 回行っています。

  そんな私ですが、オリンピックや国際的なスポーツ大会期間中は、謎のお祭り感や、みんな日本を応援してるよね?という決めつけや、見てないと言うと非国民を見るような目や、にわかファンの心情が理解できないし、その事を言おうものなら「あー、この人、めんどくさい人なんだな」と思われそうな雰囲気で、げんなりします。特に、少しでも日本が良い成績が残せそうだと急に人気が出て、ダメだった時に急速にブームが去るとか、そんな歴史の繰り返しは心がゾワゾワします。

  そして、私はスポーツの勝敗等にハラハラドキドキするのも苦手なのです。アイススケート等、頑張ってきた選手が失敗するところは心が痛くて見れないですし、野球などは負けてるチームを応援し、逆転すると逆転された側を応援したくなります。

  というわけで、なるべくテレビを見ないようにしています。これはアンチテーゼというものだろうか、と思ってるのですが、これからの人生、心穏やかに国際的なスポーツ大会の時期を過ごす為の知恵がありましたらご教示頂けますでしょうか。  よろしくお願いします。

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