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今季最強寒波の2度目のピークの影響で、新潟市などで記録的な大雪となっています。9日(日)にかけても強い冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪が強く、さらに積雪が増えるでしょう。車の立ち往生や雪崩、屋根からの落雪に警戒、注意が必要です。

今季最強寒波 新潟県で記録的な大雪

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今季最強寒波の影響で、日本海側を中心に雪が強まり、昨日7日の夜は新潟県や石川県に「顕著な大雪に関する気象情報」も発表されました。(「顕著な大雪に関する気象情報」とは、短時間に顕著な降雪が観測され、重大な災害の発生する可能性が高まり、今後も強い雪が降り続くと見込まれる場合に、「短時間の大雪に対して一層の警戒を呼びかける情報」として気象台が発表するものです。)太平洋側にも雪雲が流れ込み、積雪となっている所があります。

12時間降雪量の最大値は新潟市で50センチ(午前2時00分時まで)、新潟県佐渡市相川で38センチ(午前1時00分まで)と観測史上1位の値となり、記録的な大雪となりました。金沢市でも24センチ(午前2時00分まで)の雪が降りました。

正午の積雪は、新潟県魚沼市の守門では323センチ、山形県西川町大井沢では311センチ、 福島県只見町では280センチと平年の約1.5倍となっています。岐阜県白川村で272センチと平年の約2倍。新潟市では49センチ、金沢市で37センチと平年の5倍以上となっています。

9日にかけて強い冬型の気圧配置が続く さらに積雪増

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9日(日)にかけて強い冬型の気圧配置が続くでしょう。10日(月)は西から冬型の気圧配置が緩みますが、上空1500メートル付近でマイナス9℃以下の寒気が列島に居座る見込みです(平地で雪が降る目安の寒気はマイナス6℃以下)。

9日(日)にかけても日本海側は雪が強く、さらに積雪が増えるでしょう。10日(月)はピークは越えますが、雪が続く見込みです。北陸の山沿いを中心に48時間降雪量が70センチ以上となるでしょう。車の立ち往生など交通障害に警戒が必要です。太平洋側では大雪の恐れはなくなりつつありますが、引き続き積雪や路面の凍結にご注意ください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

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もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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