百田:翔さんは好きなんですね。
綾小路:僕は大好きです。子どもの頃から集団以外のことにあまり興味がなくて、憧れるものが全部集団なんです。例えば漫画で言うと、僕の原点である『ハイスクール!奇面組』もそう。「週刊少年ジャンプ」の主人公としてはあり得ない、何の能力もない、むしろちょっとヤバい人たち5人組の物語なんです。それと同時期に「りぼん」で連載が始まった『有閑倶楽部』という作品も超セレブ高校生6人の話で。
百田:へぇ~。
綾小路:あとはチェッカーズがすごく好きでした。中高の同級生が集まって、放課後にみんなで練習してコンテストで優勝して、そのまま東京へ出て日本一になる……みたいな。そういう存在に憧れながらも、でも現実にはそうはいかないことばかりで。僕の中では「絶対に最高のメンバーを集めるんだ」っていう気持ちで始めたし、それが氣志團だと言いたいところなんですが、もうまったくそんな理想とはかけ離れたバンドなので。ちょっと目を離すと「明日のライブには行きません」とか言い出すし。
百田:えー!?
綾小路:なんで?って聞いたら「いや、それは話したくない」とか言って(笑)。ずっとそんな感じ。「嘘だろ!?」の連続ですよ。
百田:ふふふ。面白すぎます。
(構成/編集部・藤井直樹)
※AERA 2025年2月10日号
※この対談の続きは2月10日発売の「AERA 2月17日号」に掲載します。
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