生島企画に所属している松村沙友里

生島の「売り込み手法」に松村はドン引き

「職種から世代まで、まさに“芸能人の百貨店”といっていい事務所です。タレントへのギャラは給料制ではなく、それぞれが稼ぐ分を基にした歩合制であり、『お役に立てないかもしれませんよ』と入社前に必ず念押しして、誠実に現実を提示した上で所属させることをモットーにしているそうです。また、生島は過去に10億円の借金を抱え、それを優木まおみの活躍によって救われた過去があるためか、他の事務所よりもタレントの歩合が多いという話も聞いたことがあります。実際、松村も生島企画室を“口コミ”で選んだと明かしています」(芸能事務所関係者)

 しかしここにきて、生島の“売り込み方”についても時代遅れだったと思われるエピソードが明るみに出ている。

 昨年6月、お笑いコンビ「ダイアン」の津田篤宏がラジオ番組で生島との会話をこう述懐した。

「さゆりんご(松村)いるやん。生島さんの事務所なんよ。(生島から)『ちょっと、さゆりんごとLINE交換しなよ』とか言われて。俺も『いやいやそんな』とか言って、さゆりんご見たら、すっごい引いてて。社長(の手前)やし、見たことない顔になってて」

 その後、再び生島と会った際も「こないださゆりんごの電話番号交換できなくて残念だったね」と明るく言われたと語っていた。

 事務所の会長みずから所属している女性タレントを芸能人に接近させる手法は、一部で横行していた昭和の芸能界の悪しき手法であり、冗談まじりだったとはいえ、SNS上では「笑い話で済ませる話ではない」「タレントが嫌がっているのに無理にLINEを交換させようとするのは問題」「こういうのが積み重なって今回の降板に至ったのでは?」などの声が多数上がっている。

 こうした生島の不祥事により、当の松村の活動にも影響が懸念されているという。

「現在、彼女はサントリー『ジム・ビーム アップル』のCMに出演しており、7月には主演ドラマ『焼いてるふたり 〜交際0日 結婚から恋をはじめよう〜』が控えています。今や事務所のエース級の活躍をみせている松村ですが、レギュラー番組がないのが弱点で、業界内での生島企画室の影響力が弱まることで、主戦場であるバラエティー番組に呼ばれる機会も激減する可能性があります。何も悪くない松村がトバッチリを食らうかもしれません」(前出の芸能記者)

 業界内では「名伯楽」とも称され、これまで多くのタレントを成功に導いてきた生島。しかし時代錯誤な振る舞いによって、松村をはじめ、所属タレントたちに大迷惑をかけることになるかもしれない。

(泉康一)

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