主力野手陣の高齢化が不安要素
ライターが指摘する「故障」以外にも、連覇を続けるには不安要素がある。主力の野手陣が高齢化してきたことだ。
ワールドシリーズMVPに輝いたフレディ・フリーマンは現在35歳。コンスタントに活躍しているが、中・長期的に考えると一塁の後継者が必要だろう。三塁を守るマンシーも34歳。昨年は故障の影響もあり、73試合出場で打率.232、15本塁打、48打点と成績を落とした。来オフに2年契約が切れ、去就は不透明だ。
昨年は主に遊撃を守り、勝負強い打撃に定評があるチームリーダーのミゲル・ロハスは35歳、外野手のクリス・テイラーも34歳で、いずれもベテランの域にある。昨年自己最多の33本塁打を放ち、ドジャースと新たに3年契約を結んだ外野手のテオスカー・ヘルナンデス、チームの顔であるムーキー・ベッツは共に32歳。昨年30歳になった大谷を含めて、主力野手の大半が30歳を超えているのだ。急激に力が落ちることは考えづらいが、加齢とともに故障のリスクは上がる。
補強ポイントと合致する村上、岡本
世代交代を見据え、クリーンアップを打てる強打者の獲得をドジャースが目指すことは間違いない。来オフ、ドジャースが獲得レースに参戦するとみられているのが、ポスティングシステムを利用して日本からメジャー挑戦がささやかれる村上宗隆(ヤクルト)と岡本和真(巨人)だ。日本人選手の力量を高く評価してきた球団だけに、獲得に乗り出す可能性は大いにある。
「ドジャースはスラッガーが欲しい。村上は24歳、岡本は28歳と年齢的にも補強ポイントに合致します。村上はマンシーの後釜としてイメージできます。1年目からクリーンアップを打つのは難しいかもしれませんが、左の強打者で大谷やフリーマンという良きお手本がいる。岡本は複数のポジションを守れるので、ドジャース好みの選手です。村上より早く対応してレギュラーをつかむ可能性があります。佐々木朗希の獲得レースで大谷が最終面談に同席したように、侍ジャパンで共に戦った選手は『大谷と同じチームでプレーしたい』という選手が多い。彼の存在は大きなアドバンテージになるでしょう。村上と岡本のダブル獲りを目指し、ドジャースが日本人オールスターになる可能性があります」(メジャーリーガーの代理人)