23年のWBCを制して記念撮影する村上(左)と大谷。同じユニフォームを着ることはあるのか

大谷や山本、佐々木との対戦も見たいが…

 村上と岡本は同じセ・リーグのスラッガーとして、しのぎを削ってきた。村上も岡本も3度の本塁打王に輝き、21年には39本の同数で2人がタイトルを獲得した。村上は22年に日本人選手最多記録の56本塁打を放ち、令和初の三冠王にもなっている。ホームランアーティストはメジャーで市場価値が高い。村上はヤンキースが獲得に興味を示していることが複数のメディアで早くも報じられている。

 メジャーリーグを取材するテレビ関係者はこんな見方をする。

「村上、岡本がメジャー挑戦すれば、共に複数球団の争奪戦になることは間違いありません。個人的にはドジャースに日本人選手が集まりすぎるのはどうかなと。村上、岡本が大谷と共闘するより、大谷や山本由伸、佐々木朗希と対戦する姿を見たい思いがあります。日本人野手は長距離砲で成功したケースが少ないので、2人はクリーンアップで活躍してほしいですね」

 今年のオフ、黄金時代を目指すドジャースが、村上や岡本を獲得するのか。それとも争奪戦を他の球団が制するのか。日本人スラッガーの行方が注目される。

(今川秀悟)

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