――鶴瓶さんも愛妻家で有名ですよね
鶴瓶師匠とのお食事会に奥さまもいらっしゃって、ニコニコしていて面白い方だったんです。奥さまが近くにいないときに、鶴瓶師匠に「仲良さそうですが、けんかなんてしますか?」って聞いたら、それはやっぱり夫婦だからするのだと。でも、「『これを言っちゃおしまい』ということが口から出てきそうになったら、ガッと押し込む」って言っていましたね。“口から言葉が出そうなのを手で押し込むジェスチャー”をしながら。「やっぱり家の中で奥さんが明るい方がいいだろう? それで俺たちみたいな仕事は、外で笑いとして発散するんだ」と教わりましたね。
それを自分もまねたら、夫婦げんかがなくなったんです。でも、実践し始めてから1カ月後に、カミさんから「話がある。あなた、言いたいことあるんじゃない?」と。「何で?」って聞いたら、「よくこういうしぐさ(※鶴瓶さんと同じ、口から言葉が出そうなのを押し込むジェスチャー)をしている」って言われて(笑)。あと、自分でも気づかないうちに、首を振って言わないようにしているしぐさもしているようなんですよ。
冷蔵庫にパクチーがあると「明日からロケだ」と認識
――飯尾さんは、ご結婚されてからブレークされましたが、ご家族ができたことで仕事にいい影響を与えたことはどんなところでしょうか?
「ここでお客さんに引かれたら、来月の光熱費が……」とかは、思うかもしれないですね。独り身だったら、「仕事がなかったら、バイトすればいいや」って考えますが、“最低限の生活費を収める”という気持ちが芽生えましたね。
――飯尾さんが思う「夫婦円満の秘訣」は何ですか
自分は“ロケ芸人”なので、外出が多いんですよ。泊まりもありますから、いい意味で夫婦で離れているのがいいのかもしれないですね。スタジオ収録が続くと、カミさんから「今度、いつロケ行くんだ?」って聞かれますから(笑)。
自分はパクチーとか香草が苦手なんですけど、しばらく留守にする前に、カミさんは買い込んできています。冷蔵庫を開けたときにパクチーがあると、「明日からロケで家にいないんだ」ってあらためて思いますね。冷蔵庫でスケジュールの確認をする、といいますか。