岩井姉妹も、初年度から飛躍の可能性がある。昨年はともに国内で3勝し、米ツアーの最終予選会では、千怜が2位に入ると明愛も5位と上位で出場権を獲得した。千怜は正確性、明愛は飛距離とプレースタイルは異なるが、他の日本勢が単独で渡米する中、二人で異国の地に同じタイミングでチャレンジできることは大きなアドバンテージになる。
プレーはもちろんだが、メンタル面でもお互いを支え切磋琢磨することができれば、国内と変わらぬ活躍ができるのはないだろうか。
そして今季から渡米する中で最も注目なのが竹田だ。3年目の昨季はKKT杯バンテリンレディスを皮切りに、日本女子プロ、日本女子オープンの公式戦でも優勝。米ツアーと共催のTOTOジャパンクラシックも制すなど、8勝と圧倒的な強さを見せた。
ショットとパットの正確性にも優れているが、やはり竹田の武器と言えば飛ばしだろう。2023年に2位だったドライビングディスタンスのスタッツは、昨季は「263.19ヤード」を記録しトップに君臨した。日本人選手が米ツアーに挑む際には飛距離が課題となるが、竹田にとってそこは無縁。飛ばし屋が揃う舞台でも引けを取らないパワーで、存在感を発揮して欲しい。
フル参戦過去最多を誇る大和撫子たちは、果たして世界最高峰の舞台でどのようなストーリーを紡いでくれるのだろうか? 現地30日からの開幕戦には古江、笹生、竹田が出場する。