お母さんにも塾が「めっちゃいやや」って言ってた。でも、我慢していたというよりも、“いまは行かなしゃーない”と割り切りながらも“でも、めっちゃイヤ!”って感じ。塾に行っている間だけ、なんとか頑張ればっていう感じでした。

全部数えて答えを出した!

 中学受験の算数の問題で、碁石を上からツリーみたいに並べていくと「○段目はいくつ?」みたいな問題あるじゃないですか? 1段目は1個、2段目2個……では25段目は何個?という解答を導き出す式も習ったけど、そんなのやる気もないし! 覚えたくもないし!

 そうしたら、受験当日まさに、その問題が出て、私は、それこそ25段目まで碁石の丸を全部書き続けて答えを求めたのを覚えている。

 それくらい超テキトーでユルユルだったんです。うちのお姉ちゃんはむちゃくちゃ努力して、勉強ができるタイプなんですよ。私のお姉ちゃんは、進学校を目指す特進コースのトップ。地頭が、というより必死に勉強してトップになった感じ。

 私は普通コースだけど、そんなにやらなくてもある程度はできちゃうタイプでした(笑)。そんな感じだから、「どうせできるし」みたいに小学生のころからユルユルで。そんな私が本当に死ぬ気で勉強したのは、昨年の春から始めた英語が初めてだったんですよ。

息子には先の進路よりも

 そんな中学受験を経験した私の息子はいま、インターナショナルスクールに通っています。インターナショナルスクールを選んだのは、英語を話せるようになって欲しいというのは正直二の次で、国籍や言語などが違う子が周りにいる環境にいて欲しかったから。みんな違うのが当たり前だし、みんな違うのが素敵なことだし、それが自然に身について欲しいと思った。

 インターナショナルスクールに通う子の中には小学校から日本の学校に進むケースも多いけど、いまは息子が学校を楽しんでいるし、息子に合っているなとすごい思う。アメリカ人のお友達のママにも「インターナショナルスクールが性格に合っているよね」って言われました。いまはこのままインターナショナルスクールで。先の進路を考えるよりも、息子がいま学校を楽しんでいるというのが一番大事ですね。

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼