AERA 2023年4月17日号
AERA 2023年4月17日号

■6人が育んだ絆

——グループの結成は2019年。活動歴も年齢も違う6人での出発に不安もあったが、「家族より一緒にいる」(末澤)時間のなかで、絆が育まれた。

正門:正直、結成当初は「これから先どうなんのやろ」っていう思いも強かった。もちろん、デビューはしたいけど、それまでお仕事がほとんどない状態から急に環境が変わって忙しくなったので、目の前のことでいっぱいでした。

佐野:メンバーがこういう関係性になるとは思ってなかったです。しゃべったこともない先輩とグループになってドキドキしていましたが、どんどん仲良くなって……。

 僕ら、関西で「THE GREATEST SHOW-NEN」というテレビで演劇を作る番組をやらせてもらっていたんです。個人仕事のあとも、6人で集合して舞台を作ったりしていたので、それが距離を詰める意味では大きかったと思う。

福本:確かに。結構、空き時間とかもあるし、もうしゃべるしかなかったから。

小島:スタッフさんともしゃべるけど、6人で楽屋でしゃべる時間の方が多かったよね。

末澤:ライブや舞台の打ち合わせも入れると、ほぼほぼ毎日ですからね。家族以上に一緒にいるのに、ずっとしゃべっている。

草間:300日以上ですね。

末澤:仕事の話は、ちゃんと「この仕事の話しようか」とやるので、普段は下らん話ばっかりですけどね。

佐野:逆に、結成当時の方が、グループの方向性についてとか、「誰々がこういう路線でいって」みたいな、今話さないようなことを話していましたね。

福本:してた。恥ずかしいな。

小島:ほぼグループを組むのが初めての子たちやったんで、ワクワクするわけです。「一人一人が全員違うとこで頑張って、集まったら最強のグループにしたいな」みたいな(笑)。子どもが夢を語る感じで語ってました。それは可愛かったなと思います。楽しい時間やった。

草間:いい時間でしたね。

福本:でも、その夢が最近どんどん叶ってきている。それはカッコいいなと思ってるんです。

■今が戦うタイミング

——メンバーそれぞれの個性でドラマに舞台、バラエティーやクイズ番組など活躍の場を広げている。昨年からは仕事量がグッと増えた。

佐野:「今きてるなぁ」は実感してます。チェックしようと思っていなくても、メンバーの仕事が目に入ることが多くなった。「今が戦うタイミングやな」という風は感じていますね。

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