新NISAは安定志向

 土信田さんが属する楽天証券SBI証券と並ぶネット証券の2大巨頭。膨大なユーザーは成長期待派(株価上昇)と安定的な配当派のどちらが多い?

新NISAの成長投資枠の年間上限(240万円)をすぐに使い切るくらい、短期で買って短期で売る人たちは少数派。圧倒的に安定志向の方が多いです」

 初心者も多いため、買った途端に経営不安になるような銘柄は買いたくないだろう。やはり名前を知っていて大丈夫そうな銘柄に流れるのは自然な結果かと。

 ここでシンプレクス・アセット・マネジメント運用本部トレーダーの金賢さんにも高配当株ランキングを見せ、意見を聞いた。

「7位の日産自動車に少し不安を覚えます。配当利回りは6.01%、時価総額は1兆6263億円で、株価は416.2円と買いやすい水準ですが……」

 人気俳優を起用した「やっちゃえNISSAN」のCMも浸透し、知名度は申し分ない。

「決算内容が微妙です。こんな車をつくって、これだけ売って業績が回復すると予想して買うならまだしも、単に知名度や配当利回りだけで銘柄を選ぶのは感心しません」

〈新NISAランキングにご協力いただいた主要ネット証券5社のオススメ情報=本記事の元となるAERA Money誌面の欄外に掲載〉

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取材・文/大西洋平、大場宏明、中島晶子(AERA編集部)

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編集/綾小路麗香、伊藤忍

AERA Money 2024秋冬号』から抜粋

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