先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2025年1月6日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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2025年になりました。お金のプランについて考える良いタイミング。今年も物価は上昇し、手取り収入も増えず、苦しい生活は続きそう。先行き不透明な時代を生き抜くために、元メガバンク支店長でお金の専門家・菅井敏之さんは、「お金に対するリテラシーを高めよ」と言います。大好評の短期集中連載「教えて! 菅井さん」第2弾の1回目は、「定期的にお金が入る仕組み」について聞きました。
――これからの時代、金融リテラシー(お金力)をつけていく必要があると様々なメディアで話していますね。
手元に2000万円の貯金があるからといって、それで老後を豊かに過ごしていけると言い切れるでしょうか。老後に備えていくら貯金したとしても、生活費として取り崩していけばいつか底をついてしまいます。でも年金に加えて、毎月、安定してお金が入ってくる収入源があれば、気兼ねなく使えます。豊かな老後を過ごすために、お金を貯めることを目的にするのではなく収入源をつくることを目的にすることが大切です。いくつかの収入源の中で、わたしは不動産投資を選びました。
不安だけが募る人
――不動産投資には拒否感がある人もいます。
というより、向いていない人がいます。不動産投資はよほどの財産がある人を除き、銀行から大きなお金を借りることになります。その借り入れに対する恐怖心が拭えない人は向いていません。銀行からの融資を「お金を運んでくれる借金」と受け取れず、空室リスクや修繕リスクなどの不安だけが募る人、勉強したくない人は、不動産投資はやめたほうがいいでしょう。