新NISAがスタートして1年が経った。まだ手続きしていない人も、すでに済ませた人も、いまいちど制度を復習したい。過去の人気記事を振り返る。(この記事は2024年11月29日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
【図表を見る】2024秋最新【新NISAつみたて投資枠】売れ筋ベスト30
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新NISAつみたて投資枠の人気商品を調査したら、やはり米国株の投資信託が多い。次期大統領の政策は株価に長期でどう影響するか。このまま買い続けていいのか? AERA 2024年12月2日より。
2024年1月開始の新NISA。金融庁によるとNISA口座数は2427万6789口座。新規買い付け額は成長投資枠とつみたて投資枠合計で10兆1341億円だ(24年6月末)。
新NISAでは何が売れているのか。つみたて投資枠対象の293本(10月24日現在/金融庁)すべての純資産総額を調べ、インデックス投資信託を抜き出してランキングした。純資産総額は資金が入ってくるほど、そして組み入れ資産が値上がりするほど大きくなる。よって本誌は「売れ筋ランキング」と称し定期的に調査しているが、今回(11月7日現在)の1位は?
予想通り、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がトップで純資産総額6兆91億円。2位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、同4兆7291億円。たった2本で合計10兆円の大台に乗せた。王者といっていい。
直近1年のリターンを見ると、米国株式が45.08%、全世界株式が38.89%。新NISA開始とともにコツコツ定額で積み立ててきた人は全員利益が出ている状況と思われる。
楽天・プラスの猛追
米国株式も全世界株式も「eMAXIS Slim」が一つの投資信託ブランドとして定着したが、ここに切り込んだのが楽天投信だ。ランキング10位の「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」3476億円、18位の「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」2485億円。いずれも23年10月27日設定、つまり運用開始からたった1年でこの金額まで伸びた。順位も前回調査時(5月)より大幅に上がっている。