料理研究家として活躍し「みきママ」の愛称で親しまれている藤原美樹さん。長男は都内屈指の進学校である開成高校から現役で東大に進学し、自身は現在、管理栄養士を目指し、大学で勉強中だ。多忙な日々の中、「学ぶ」こととどう向き合っているのか教えてもらった。AERA 2025年1月13日号より。
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──「みきママ」の愛称で親しまれるおうち料理研究家、藤原美樹さん(44)。仕事と子育てに奮闘し、長男は、全国屈指の進学校である開成高校から東京大学に現役で合格。自身も管理栄養士を目指して大学で勉強中だ。多忙な日常のなかで「学ぶ」こととどう向き合っているのか、教えてもらった。
東大に進学した長男は、中学受験をせず、高校受験で開成に合格。今はサークル活動に打ちこんでいます。思春期真っ盛りの次男は来年度が大学受験の年。私の管理栄養士の国家試験が同じ時期なので、一緒に頑張ろうと話しています。
──長男が中学受験をせずに、高校受験を選択したのはなぜですか。
中学受験は本人がやりたいと言わなかったので全く考えていませんでした。小学生の時はサッカーに打ちこんでいて、勉強はしてませんでした。先生からも「全然勉強できません」って言われてましたしね。
地元の公立中学校に進んだのですが、入学してみたら同じ小学校に通っていた子どもたちはほとんどいませんでした。うちの近所は8割くらいが中学受験するんです。仲良くしていた子たちがみんな私立中学に行ってしまって、ショックを受けたようでした。
でも、大多数がいなくなったこともあり、中1の時にいきなり学年1位になりました。うれしかったみたいで、自分から塾に行きたいと言い出して。そこで自分で塾を探しに行かせました。親が決めた塾じゃ本人に合わないかもしれないし、きっと行かなくなりますからね。隣の駅にすごくいい先生がいる塾を見つけて、喜んで通い始めました。