倉科カナさん(撮影/写真映像部・上田泰世)
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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は12月7日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 2006年に芸能界デビューして以降、俳優としてさまざまな役を演じてきた倉科カナさん(36)。12月5日からはLemioで配信ドラマ「情事と事情」に主演、来年1月からはこちらも主演を務めるNHKプレミアムドラマ「TRUE COLORS」の放送が始まります。18歳から芸能の仕事をしてきた倉科さんは30代後半になった今、自分の中での“変化”を感じることが多くなったといいます。インタビューの【前編】では、変わってきたという仕事観、結婚観についてうかがいました。

――どのクールでも見ないときはないほど、たくさんのドラマに出演されています。

 本当にありがたいことにずっとお仕事をいただけて、いろいろな役を演じることができています。でも、35歳を超えたあたりから少しずつ、仕事のスタンスを変えていこうかなと考えていて、今ちょうどその真っ最中なんです。

 若い頃は仕事量が多くても、比較的どの仕事にも集中できたんです。けれど年齢を重ねるにつれて、求められることのレベルもどんどん高くなってきました。そこで自分のパフォーマンスの質は落としたくないと考えると、35歳ぐらいからは体力的にも、メンタル的にも今までのようにはいかなくなってきたなと感じることが増えてきました。

 あとは、心から「これをやりたい」とか、自分が「楽しい」と思えることを優先したいという気持ちも強くなりました。今までは何でもがむしゃらにやってきて、それが楽しかったんですけど、30代中盤になって体力が落ちてきて、疲労がたまってくると「どういうことが楽しかったんだっけ?」とわからなくなってきてしまうんです。

 最近特に、ドラマや舞台でも重めの役が続いていたこともあり、この冬ぐらいから来年にかけて、一度歩みを少しゆっくりにしたり、止めてみたりして、じっくりと考えていきたいなと思っている状態です。今はまだお仕事がたくさんあり、立ち止まれていない状況ですけどね(笑)。

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自分の中では少し冷たい部分も…