鴻上尚史さん(撮影/写真映像部・小山幸佑)
この記事の写真をすべて見る

 見ず知らずの精神疾患を患う人に誹謗中傷されているという61歳女性。できるだけの対応はとったが、いつまた再開されるか不安で苦しい日々を送っているという。そんな女性に、鴻上尚史が贈った「人生の大切な時間とエネルギーを使わないで向き合う方法」とは。

【相談242 】

 精神疾患を患う人に誹謗中傷され、不安を抱える毎日が苦しくてたまりません(61歳 女性 魔法瓶)

 鴻上さん、いつもほがらか人生相談を感動しながら拝読しております。相談募集を知り私も相談させていただきたくお送りさせていただきました。

 実は、とある見ず知らずの人から誹謗中傷されました。その人が私のことだけを取り上げたブログを投稿し、その中で私が犯罪を犯している、子供を虐待している、整形している、その人のストーカーをしている、などなど、全く身に覚えのない数々のことを書いていました。そのブログを発見して驚くと同時に恐怖を感じ、まずはブログの運営会社にその記事の削除依頼をしました。

  それから弁護士と警察に相談したのですが、情報開示したりいろいろ調べたその結果、その人が精神疾患を患っているということがわかりました。精神疾患の患者さんに対しては罪を問うことが難しいとのことで弁護士さんも警察もこれ以上は何も出来ないようです。けれども私は見ず知らずのその方からの誹謗中傷が今後もあるかもしれないと思うと不安と怖れで毎日気分が落ち込み心配でたまりません。周りの人は気にしないようにとか、一旦ブログは削除され収まっているのだからもうこれからは何もないよと言いますが、一生不安を抱えて暮らしていくのは辛すぎます。

 今私に出来ることはあるでしょうか?

 鴻上さんだったらどうされますか?誹謗中傷が社会問題にもなっているこの頃ですが、何か良い対策があればと体験者としても他にも同じように辛い思いをされている方のためにも、何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

次のページ