「その場合には、最近はスマホにもセキュリティーソフトというのがありますので、それをダウンロードして端末をスキャンすることをおすすめします。不正アプリがあればすぐに駆除することができます。ただ、すでに、個人情報などが盗まれてしまった後の場合、その後に不正アプリを駆除しても盗まれた情報を取り戻すことはできません。できれば、アプリをダウンロード前に、セキュリティーソフトを入れておくことをおすすめします」(高橋氏)
高橋氏によると、個人情報を盗み出すアプリなどは、基本的にサイバー犯罪者からすれば、感染した側にそれを知らせても何もメリットはないので、感染したと気付かせない仕様になっているという。今のところ問題なく起動しているという人も、もし不安であればセキュリティーソフトでスキャンしてみてもいいかもしれない。
不正アプリは大きなイベントがある度に発見されている。過去には五輪開催時に「五輪中継が無料で見られる」とうたった不正アプリが配布されたり、ほかにもiPhone発売や災害など、社会的に大きな出来事があると、それに便乗した不正アプリが数多く登場してきた。その出来事の注目度が高いうちに大量に発生し、その熱が冷めると次第に減っていく傾向にあるという。
ポケモンGOはかねてより注目度が高く、そんな中できょう日本で待望のリリースを迎えた。サイバー犯罪者にとっては今からがまさに「狙い時」で、今後もその熱が冷めるまでは、こうしたアプリは増えていく見込みだという。
ポケモンGOをめぐっては歩きスマホや交通マナーの問題が取り沙汰されているが、不正アプリによって、スマホそのものが被害を受けるケースもある。こうしたリスクへの対策も講じながら、安全にゲームを楽しみたいところだ。(文・横田 泉)
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