独身時代の藤原竜也(2009年、写真:Yonhap/アフロ)

子どもが生まれた後は「帰りたくなる」

 近年は、スーパーで買い物したり、公園で子どもと自転車に乗る練習をしたりする姿が女性週刊誌にキャッチされており、良きパパとしてのイメージも定着しつつある。私生活の充実ぶりも演技の深みにつながっていそうだ。

 芸能評論家の三杉武氏は藤原についてこう述べる。

「藤原さんは、日本を代表する演出家の故・蜷川さんから見いだされたように、デビュー当時からその卓越した演技力が評判を呼び、『ハムレット』海外公演などを通じて、その実力が海外の舞台関係者やメディアからも高い評価を受けました。私生活では13年に一般女性との結婚を発表し、16年に第1子が誕生。酒好きとしても知られていますが、昨年11月に放送されたトーク番組に出演した際には『結婚して子どもが生まれて、帰りたくなる』と話すなど、子煩悩なパパの顔ものぞかせていました。家族ができたことで、いい意味でカドが取れて公私ともに充実し、俳優としてますます存在感を放ちそうです」

 3年ぶりのドラマ主演で改めて役者としての存在感を示している藤原。最終回まで目が離せない。

(藤原三星)

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