明日は七夕ですね。七夕は年に一度、織姫と彦星が天の川を渡り、会うことが許された日。
晴れた夜空で天の川が無事見られることをたくさんの人が願っていることでしょう。
最近では、七夕にあやかって「サマーバレンタイン」という記念日も作られました。
織姫と彦星の伝説にちなんで、意中の人に贈り物とともに想いを伝えようというもの。
もともと、お菓子業界が仕掛けたものではありますが、「ひまわり」を贈るのも人気なのだとか。
夏の花という理由だけではない、サマーバレンタインにひまわりの意味とは?
ひまわりの花言葉
夏の花の代表といってもよい「ひまわり」。
もちろん季節感があって、贈り物にも素敵な花ですが、サマーバレンタインにふさわしい意味が込められている花なのです。
ひまわりの花言葉は「私はあなただけを見つめる」。
明るく元気な印象のひまわりにしては、意外とロマンチックな花言葉ですね。
なぜ、このような花言葉になったかというと、ひまわりの性質に由来しているのだとか。
ひまわりは太陽の方向に花を向けて動く性質があります。
英語で「sunflower」と呼ばれるひまわりですが、その名のとおり太陽を見つめている姿から、このようなロマンチックな花言葉につながったのです。
切ないギリシャ神話とひまわり
「私はあなただけを見つめる」の意味には、もうひとつギリシャ神話の伝説も由来しているとされています。
── 海の神の娘であるクリュティエは、太陽の神であるアポロンに恋をしました。
しかし、アポロンはそのときすでにカイアラピという女神に恋をしていたのです。
クリュティエはアポロンをひたすら想い続けましたが、その恋が叶うことはありませんでした。
そんな意気消沈したクリュティエはある日、地面に足が根付き、「ひまわり」に姿を変えてしまいました。
何とも切ない神話ですが、古代ギリシャの時代からひまわり、太陽、恋……というのは深い関係があったのですね。
ひまわりの花言葉「私はあなただけを見つめる」には、太陽を見つめるという明るい意味とともに、少し悲しい由来も含まれていました。
気象衛星の名も「ひまわり」
気象衛星「ひまわり」。皆さんも天気予報で耳にしたことがあるでしょう。
この衛星のおかげで私たちは日々の天気を知ることができます。
この「ひまわり」も太陽を見つめるひまわりのように、ずっと地球を見続けているということからその名がつけられました。
気象衛星「ひまわり」が映し出す7月7日の天気がとても気になるところですが、織姫と彦星とは一体どの星のことを指すのでしょうか?
織姫は「ベガ」、彦星は「アルタイル」という星座です。
もしも、明日7月7日の21時頃に晴れていれば、東京では東の空に天の川を挟んで向かい合うベガとアルタイルが見られるそうです。
ぜひとも晴れて、織姫と彦星の再会を願いたいですね。
── 夏の風景を明るく彩るひまわり。その裏には少し切なくも強い恋模様が隠されていました。
この夏、想いを告げたい人がいる方は、一緒にひまわりを添えてみてはいかがでしょうか?