しかし、昨年は2部制となった1989年以降での歴代最低視聴率を記録。平均世帯視聴率は第1部で29.0%と初めて30%を割り込み、第2部も31.9%と前年より3.4ポイント下げてワースト記録を更新してしまった。

 視聴率の回復にむけて同局が取り組むのが、これから大みそかギリギリまで小出しに発表になる「特別枠」だ。

 昨年は「特別枠」として、同年にデビュー50周年のクイーンが、アダム・ランバートとのコラボレーションによる「クイーン+アダム・ランバート」名義で出場することが11月29日に発表。12月に入ってからは、かまいたち・濱家隆一と生田絵梨花のユニット「ハマいく」、寺尾聡、薬師丸ひろ子などの出演が発表された。さらに大みそかの2日前の12月29日に、大人気K-POPガールズグループのNewJeansが特別企画で出場することが明らかにされた。
 

なんとしても中森明菜

 ここ数年、「特別枠」での出演が話題に挙がるのが、中森明菜だ。

 芸能評論家の平田昇二氏は、

NHKは、中森明菜さんに今年こそはなんとしても絶対に出てほしいと考えていると思います」

と話す。NHKで10月、中森明菜の特番が組まれたことなどからも期待がふくらむ。
 

 その他、「特別枠」に期待されるのは、「周年」を迎えたアーティストたちだ。

 デビュー50周年のTHE ALFEE 、30周年のGLAYは出場歌手として記者会見で発表されたが、その他、 40周年のTM NETWORK、35周年の東京スカパラダイスオーケストラ、LUNA SEA、結成が2024年12月のTHE YELLOW MONKEYなどの名前を、三杉氏は挙げる。そのなかでも平田氏が密かに期待するのは、いずれも今年がデビュー40周年となる吉川晃司と菊池桃子だ。

「吉川晃司は1985年の紅白でギターに火をつけて“やらかし”ていますが、時を経て22年にNHK『あさイチ』のプレミアムトークに出演したときに、当時のことを反省していました。そういう過去もあり、今年出場すれば話題にもなるでしょう」

 菊池桃子についても、

「当時、人気があり、誰もが知るようなヒット曲があったにも関わらず、紅白には出場していないんです。いまになって“初出場”というのも面白いのでは」

 と平田氏は言う。

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逆輸入シンガー出場!?