「また会いましょう」と挨拶してから17年が経った。一時は「楽天やソフトバンクで監督就任」という噂も流れたが実現には至っていない。来年8月には60歳を迎えるため、この先も「現場復帰はないのでは?」という意見も少なくないようだ。
谷繁氏は低迷が続く中日で再登板を望む声もあった。また今季セ・リーグ3位から“下剋上”で日本一となったDeNAの監督に就任する可能性も囁かれていたが……。
「中日は切り札・立浪前監督でも立て直しができず谷繁監督待望論も湧き上がったが、井上一樹二軍監督の内部昇格となった。(谷繁氏は)監督解任時の流れに納得していなかったという話もあり、今後も中日で指揮官に就任する可能性はないのではないでしょうか」(中日関係者)
谷繁氏は2001年オフにFAで横浜(現DeNA)から中日に移籍、球界を代表する名捕手として活躍した。2014年から中日で選手兼任監督となり、専任となった2016年の8月には成績不振で休養(事実上の解任)となった。指揮した3年間でいずれもBクラスと指揮官としては苦戦が目立った。
「横浜に生活拠点を戻してからはDeNAとの関係性も良い。今季、日本一を逃すことがあれば、谷繁監督誕生の可能性も高かったと言われる」(スポーツマネージメント会社関係者)
DeNAの本拠地・横浜スタジアムで開催される試合ではイニング間に谷繁氏をモデルとした「たにしげるくん」人形が現れイベントが行われる。また4月9日には野球殿堂入りセレモニーが横浜スタジアムで開催されるなど関係性は抜群。DeNAが日本一となったことで三浦大輔監督の続投となったが、次期指揮官の候補なのは確かだ。
高橋氏は監督復帰へ向け、ファンや関係者から常に大きなラブコールを受けている。
「ヨシノブは生え抜きで実績、人気ともに球団史に残るスター。現役続行の意向を翻意させて監督を任されたと言われ、当時は戦力的にどん底の状態で結果を出せという方が無理だった。泥を被ったままで居させるわけにはいかないと思う」(巨人OB)
高橋氏は2015年に現役引退すると同時に監督に就任。2016年から指揮を執った3年間の順位は2位、4位、3位とそこまで悪くはないが、2017年には球団ワーストの13連敗を喫するなど、失敗のイメージもついている。