つかみどころのない夫役を好演している田中圭
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 今期ドラマで“托卵”というショッキングなテーマを採用し、話題となっている松本若菜主演の「わたしの宝物」(フジテレビ系)。テーマもさることながら、托卵される夫役の田中圭の怪演に翻弄される視聴者が続出しているようだ。

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 夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って育てる托卵を題材にしたこの大人の恋愛ドラマで、田中は主人公(松本若菜)と幼なじみ(深澤辰哉)との間にデキた子どもを、自分の子と信じて育てる夫・宏樹役を演じている。1話では妻が幼なじみに走るのも仕方ない……と思わせる超絶モラハラ夫として登場。初回放送終了後は「(結婚してるわけではないが)田中圭と離婚したい!」「狂気じみた田中圭のモラハラぶりが怖い」など、最低な夫を演じる田中への悲鳴がSNSにあふれた。

「その後、子どもが生まれたことで宏樹は改心し、子育てのためにはキャリアも犠牲にしてイクメン化します。モラハラに心を痛めていた主人公や視聴者にとって、宏樹の改心は喜ばしいはずなのに、不義の子どもという後ろ暗さがあるせいか、宏樹がいい人になればなるほど、その後の爆発が恐ろしくなります。本作のプロデューサーは、婚外恋愛というテーマでブームを起こした『昼顔』や、セックスレスを描いた『あなたがしてくれなくても』を手掛けた三竿玲子氏です。これまでの傾向から、このドラマも誰かを悪者にして純愛を描く単純なストーリーではないはず。1話では、モラハラ的な行為で妻を痛めつけつつも、宏樹の中にある愛情の名残や、妻には言えない苦しみやストレスに耐えている姿を、田中は巧みに表現していました。細やかな演技に引き込まれる視聴者が多いのもわかります」(テレビ情報誌の編集者)

 第4話では、死亡していたと思っていた幼なじみ(子どもの生物学上の父親)と托卵妻が再会、それを親友に目撃されて……と、今後の波乱を予感させる予告で終了。今後、宏樹は托卵に気づいて第1話を超える超絶モラハラ夫を超える鬼畜と化す可能性もあり、今後の展開が気になるところだ。

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「ちょっとくらい甘やかしてくれよ、神様」