菓子大手のシャトレーゼが7日、商品にカメムシが混入した事案についての謝罪文を公表した。同社は混入した経緯について「偶発的」としているが、全国的にカメムシが大量発生している今年、その影響は屋内にまで及んでいるようだ。専門業者によると、気づかぬうちに家の中で大繁殖していた……という身の毛もよだつ事態も起きかねないといい、対策を聞いた。
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今回カメムシが混入したのは、シャトレーゼが製造・販売する「揚げ餅 焼きとうもろこし(小袋)」。報道によると、袋の中にはカメムシが丸々1匹と、折れた足が入っていたという。購入した客が10月4日にお客さま相談窓口に連絡したことで、事態が発覚。同社は調査の結果、包装工程において混入した「偶発的事案」と判断している。
今年は、全国各地で異例のカメムシ被害に見舞われている。農林水産省によると、10月8日時点で38都道府県が「果樹カメムシ類の警報・注意報」を発表。その回数は61回と過去10年で最も多く、梨や柿などの果物農家や米農家に深刻な被害が出ている。
一方、前述のシャトレーゼの工場で異物混入事案が起きたように、屋内に侵入してくるカメムシに悩まされる事業者も少なくない。建物のメンテナンス業を営む「ジェット」(福島県)で害虫駆除などの業務を担当している星野大さんによると、今年はカメムシの駆除依頼が例年の2~3倍に増えているという。
「はっきりとした背景要因は分かりませんが、今年は緑色のツヤアオカメムシが大発生していて、旅館やスキー場、企業の保養所などから対策を依頼されます。田舎だと、カメムシの1匹や2匹程度なら自分でティッシュに包んで捨てる人も多いですが、建物の壁面にびっしり張り付いているなど、手に負えない状況になっている現場も珍しくありません」
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