ドラマ「孤独のグルメ」で井之頭五郎を演じる俳優・松重豊
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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は10月4日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」の特別編「それぞれの孤独のグルメ」の放送が、4日夜から始まる。俳優の松重豊が演じる主人公・井之頭五郎以外のゲスト主人公が、各回に登場すると話題だが、まだその全容は明らかになっていない。放送開始から12年目。いまだ進化を続けている作品には、「心」と「胃袋」に沁み入る魅力があると専門家は指摘する。

 ドラマ「孤独のグルメ」は、輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重豊)が営業先で見つけた飲食店にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す人気グルメドキュメンタリードラマ。井之頭五郎の食べっぷり、その至福の時間を過ごす姿に、視聴者もお腹がすいてきてしまう「飯テロ」ドラマのパイオニアだ。

 現在シーズン10まで放送されており、各シーズンの最終話が近くなると「次のシーズンはいつ?」と話題になってきた。

 そして、いよいよ10月4日から、特別編の「それぞれの孤独のグルメ」(テレビ東京、毎週金曜日深夜0時12分~)が始まる。

 本作は、「孤独のグルメ」と11年間向き合ってきた主役の松重自身が構想、企画発案というのも話題だ。五郎だけではない、様々な職業の人のグルメ・独り飯にフォーカスし、新たな視点を取り入れている。ゲスト主人公”が登場するオムニバス形式で、第1話は爆笑問題の太田光、第2話はマキタスポーツの登場が明らかになっている。

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、“様々な”という点に、このドラマの期待が高まると話す。

「ドラマのキャッチコピーに『十人十食』とあるように、“食”へのこだわり、思い入れは人それぞれ。食にも好き嫌いがありますが、同じメニューでも立場や職業が違えば、当然、受け止め方は異なります。その意味で、主人公がストーリーごとに替わる今回のオムニバスドラマは、『シン・孤独のグルメ』とも言えるのではないでしょうか。作品世界のさらなる拡がりに期待したいところです」

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