「太田光が選挙特番に出演する」という話題になると、世間ではいまだに「炎上」の2文字を連想する人が多い。太田がTBSの選挙特番に出演して、政治家に対する発言が無礼だと大バッシングを受けたのは3年前の2021年の話。でも、いまだに彼にはその悪評がついて回っている。
【写真】地上波で見ないのに「年収2億円」のお笑いコンビはこちら
その後、太田は2022年の参院選特番にも出演した。このときには、前回と打って変わって落ち着いた態度になっていて、世間の評判もそこまで悪くなかった。しかし、たった一回の特番だけでは印象を覆すことはできず、いまだに彼に悪いイメージを持っている視聴者も一定数は存在している。
そんな中で、TBSは太田に三度目の機会を与えた。10月27日放送の『選挙の日2024~私たちの明日『変わる』~』にて、彼をスペシャルキャスターとして抜擢したのだ。
すでに知られている通り、今回の衆院選は「政治とカネ」の問題で国民の信頼を失った自民党が歴史的な大敗を喫した。視聴者の関心も高かったと思われる今回の選挙特番で、太田はどのようなパフォーマンスを見せたのか。
番組冒頭、スペシャルキャスターとして紹介された太田は「皆さん、どうも、よろしくお願いします。恥ずかしながら帰ってまいりました」と挨拶をして、頭を下げた。さらに、以下のようなコメントをした。
「世の中不安が広まってると思いますけども、今の視聴者の方々、私の顔を見た瞬間に、さらに不安が高まった方も多いとは思います。今日のテーマは『変わる』です。変わりたいけど変われないのか、もしかして本当に変わるのか。そして私は変われるのか。これをぜひドキュメントでお送りしたいと思います」
太田に批判的な人は多い
本人はいまだに自虐的なことを言うし、世間でも太田に批判的な人は多い。しかし、今回の特番を見てみると、選挙特番のキャスターとしてこれほどふさわしい人材はいないのではないかと感じた。
中継で政治家と話をする際にも、太田は普通の人が思うような素朴な疑問を臆せずにぶつけていたし、態度も落ち着いていて紳士的だった。石破総理とはVTRでも対談していて、しっかり中身のある議論をしていた。