最初から、100パーセントは無理でも、ちょっとずつ「比べたがり」から脱出して、無理なくナチュラルに過ごせるシニアになりたいです。
◆間違ってはいけない 人にも自分にも寛容になれば毎日に笑いが増える
数字に弱い「経理のおばちゃん」だった私は、予想にたがわず算数も数学も苦手科目でした。正解はひとつ、それ以外は間違い! という科目はシビアで、本当に悩まされ続けました。
この年になっても、時々「あっ、明日は数学の試験だけど何もやっていない」という悪夢で目が覚めるくらい苦手。「間違ってはいけない」という刻印が、未だに消えていないというのは、なかなかにすごいことですね。
基本は、負けず嫌いな性格なので「間違いを指摘されるのがイヤ」という面もあるんでしょう。で、この本の執筆をきっかけに、縛られ続けていた「間違ってはいけない」をやめることにしました。
間違えたくない私にとっては、かなりのチャレンジです。しかしそれには、あるもののチカラを借りればいいことに(突然)気づきました。ずばり「笑い」です。
「せっかくの間違いなんだから、笑いのネタにでもなればいいじゃない」という感じでしょうか。長年、お笑いコンビの中川家を敬愛しているナカヤマ70なので、彼らを師として「間違ってる? そらおいしいやん」のスタンスでいきます。
この関西弁も間違っているかもしれないけれど、かまへん(笑)。
ということで、元教師で「間違えることに敏感すぎて、打たれ弱かったキャラ」を脱皮して、人の間違いにも寛容になって、笑いの多い幸せなシニアライフを送りたいと思います。
◆松竹梅の「竹」 「松」を頼むことが既にめでたい
三つの選択肢があると、つい真ん中を選んでしまうクセがあります。
例えば、お鮨や鰻、天ぷらの「松・竹・梅」があれば、九割以上の確率で「竹をお願いします」と言ってしまう。場合によっては「特上・上・並」というあからさまな分類もありますが、こちらの場合も真ん中の「上」にしてしまう私。
まあ、もともと専門店のお鮨や鰻、天ぷらが安価でないから一番上を頼むのは覚悟がいるし、かといって久しぶりに入ったのに、梅や並はねー。