卑屈になるわけじゃないけれど、そういうお店の人って値踏みしそうな表情で注文取ってたりするから、なおさら真ん中志向になってしまうわけです。

 でも「なぜ九割なの」って思いました?

 その理由は、今までもお誕生日とか、めでたい何かがあったときなら「松で」と迷いなく言えたので、それを一割と考えたから。最初から「今日は一番いいの」を頼むつもりでその店に来た、ということでしょう。

 さて、70オーバーの私たちは、おいしいものを食べに来られるコンディションであること自体が既にめでたいから、もう竹はやめて松にしましょう。

 懐事情を考えるならば、二回の外食を一回にしてもいいから、松を頼んでみる。そのウキウキもご馳走のひとつです。

 実は、このやめること100個を考えていたとき、一番に思いついたのが「もう竹をやめる」だったんです。

 もちろん、この松竹梅が単に分量の三段階だったら、私は少なめの「梅」。しかし、料理の質やネタに関する松竹梅なら「松」。

 人間としても、もう十分に「特上の松」だと思っていいのです。

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