メジャーデビュー10周年を迎えたDa-iCE。現在発売中の8thアルバム「MUSi-aM」は彼らの歩んできた歴史が詰め込まれた作品となっている[撮影:蜷川実花]
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 今年でメジャーデビュー10周年を迎えたDa-iCE。アウェーの舞台で闘い、グループの新たな「強み」を作り上げてきた彼らの歩みに迫った。AERA 2024年10月21日号より。

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――8thアルバム「MUSi-aM」のリード曲である「TAKE IT BACK」は、Da-iCEの決意表明を宿した楽曲“BACKシリーズ”の通算7曲目にあたる。

工藤大輝:「I wonder」や「スターマイン」、「CITRUS」といった代表曲の印象が強くなる中で、ダンス&ボーカルグループであることをしっかり提示する楽曲を作りたかったんです。アルバムでは攻めた曲を作りやすいので、それを踏まえて長年第一線で活動されているstyさんに曲制作をお願いしたら快諾していただけました。BACKシリーズの楽曲は自分たちの強みや「これからどうしていきたいか」ということを綴った歌詞が多い。そのニュアンスを損なわずに、10年間活動していく中でダンス&ボーカルグループの後輩が増え、自分たちの立ち位置が変わってきたことを歌詞に入れながら、僕たちがこれまでやってきたことを書いたボースティング(自画自賛)にしました。

シンクロ率よりを

花村想太:大輝くんの歌詞が「自分たちはこうだったから結果10年歩めた」というような方向性だったので、僕はその過程における印象的なことを書こうと思いました。かつ1番はダンスのことが書かれていたので、2番で歌のことを伝えたいと思って我々の音楽や僕と雄大くんの歌の強みを書いていきました。「深みが違う」という歌詞がありますが、ダンス&ボーカルグループの楽曲は軽快に聴けるものが多いです。でも僕と雄大くんは歌をどしんと響かせるタイプのボーカリストなので、重みや深みを重要視しているということを書きました。

岩岡徹:BACKシリーズは僕たちの軸のひとつ。「TAKE IT BACK」は自分たちだけではどうにもならなかったことも含めて、Da-iCEの10年間の歩みを強いメッセージ性として表している曲です。

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メンバー自ら曲を作る