AERA 2024年10月21日号より

和田颯:久々にメンバーが作曲していないリード曲なので、また違う一面を見せられたと思います。同時にメンバーが作詞をして自分たちの意思表示をしてくれた曲でもある。すごく好きな曲になりました。

――同曲中には「自在に変化してく魂 不揃いこそが強みのチーム 集ってこそ輝く星 マイペースのシナジー」という、Da-iCEが長く続く秘訣を思わせる歌詞がある。

花村:今のDa-iCEは振りを揃えることよりも個性をもっと伸ばすことで輝けるチーム。ダンス&ボーカルグループにはよく「シンクロ率何%」という枕詞が付きますが、我々はシンクロ率よりは個性を大事にするようになりました。「CITRUS」はそれまで重点的にやっていたユニゾンの振りというより、最後のサビまで5人のユニゾンがない振りでした。Da-iCEらしさとして知っていただけたポイントだと思っています。

大野雄大:結成当初からK-POPのグループを中心に「いかにシンクロ率を上げるか」というダンス&ボーカルグループの動きがあって、僕らも揃えることを意識して厳しい練習をしていた時期がありますが、次第に個々の自由度やライブ感を高めることを大事にするようになりました。そうすることで各々が羽を広げられて、さまざまなことに臨機応変に対応できるようになりました。

メンバー自ら曲を作る

工藤:最年少の颯は高校生でしたが、僕たちはある程度大人になってから結成したグループ。しかもプロデューサーが付いていなかったので、結成当初から不揃いさが強みだという兆候はありました。また、規律を守ることを意識しすぎてストレスがたまって存続できなくなったアーティストをたくさん見てきたので、良いバランスを保つことで長くグループが続けられているところはあります。

大野:小中の義務教育では協調性が育まれると思うのですが、ある程度大人になってからは自分を解放することが強みになってくる。最初から「不揃いが強みのチーム」って言ってたら「当たり前だ」って思っちゃうかも。揃わないからって「これ、強みでよくない?」って(笑)。

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