花村:だから最初はめっちゃ揃えてましたよね。

和田:揃える振りがうまいシットキングスさんに振り付けをしてもらっていたのは大きいよね。

岩岡:だから揃えようと思えば揃えられる。

工藤:ここは揃えてここは各自でというバランスが5人通じ合っているので、とっ散らかることはないですね。

花村:「不揃いが強み」というのは振り付けの話だけでなくDa-iCE全体の話でもあります。

岩岡:そう。オーディションで生まれたわけでも同じ寮に住んでいたわけでもなく、バラバラの場所から集まった5人というバックグラウンドが生きている。レールに乗っかるのが苦手なメンバーが多いけれど、最終的に道がひとつになるところも長く続いている理由のひとつです。

――あまたいるダンス&ボーカルグループと差別化するためにメンバーが制作した曲を発表するようになったことも大きい。

大野:Da-iCEの結成前から大輝くんが曲を作っていたのは大きかった。もし誰もメンバーが曲を作っていなかったら今のDa-iCEはないと思います。

工藤:僕が曲を作り始めた頃はダンス&ボーカルグループで自ら曲を作るケースはほぼなかったしね。僕たちは大きな会社に所属して第一線のプロフェッショナルなチームに恵まれてブーストがかかっているグループを横目にコツコツやらなければいけなかったので、その人たちになくて僕らにあるものを早く見つけなければいけないという危機感がありました。大前提として楽しいからやっているのが大きいです。楽しさを見いだせているから続けられている。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2024年10月21日号より抜粋

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