50歳から目指す「美人」ではなく「可愛い人」
私は今、67歳。年齢より若く見えて、「可愛い」と言っていただきます。
実は、「可愛い」と言われるようになったのは、60歳を超えてから。50代までは「若い」とはたまに言われることはあったものの、「可愛い」なんてお言葉をいただくことはありませんでした。
60歳を過ぎ、なぜ「可愛い」の称号をいただけるようになったのか。
明確な理由があります。美容の方向性を180度変えたのです。
子供の頃から丸顔で童顔がコンプレックスだった私。50代までは顔を細くすっきり見せるメイクに注力していました。目は切れ長、頬をシャープにして面長顔を作る。いわゆる大人っぽい「美人」に見えるメイクです。
しかし老化は確実に進行しています。目は細く小さくなり、肌はたるんで頬はこけ、顔はゴツゴツとベース型に。さらにシワやくすみが加わり、「意地悪顔」や「不幸顔」にも見えがちなのが大人です。
その変化を無視して、「美人」メイクを続けていては、老化が強調されるだけということに気づいたのです。
大人に必要なのは、20代の頃のような「可愛い」顔。ぱっちり丸い目、ツヤを放つ高く丸い頬、ふくふくと丸いフェイスライン。幸福感にあふれ、そばにいる人も幸せにするような丸い顔。老化が目立ち始める50歳を過ぎたら、メイクは「丸」を意識して「可愛い」顔を目指すのが正解なのです。