34年ぶりにビキニ姿を披露した森口博子さん(画像=事務所提供)

34年ぶりのビキニ写真が話題

 森口さんはこれまで3冊の写真集を出しているが、1冊目は1988年に出版された『森口博子』(西田幸樹氏撮影、スコラ)。19歳のときだった。

「まだ売れていない頃でしたから、大胆なショットもありましたね(笑)。バラドルとして忙しくなってから発掘されて、一時期は19万円のプレミア価格がついたこともあって驚きました。私にとってもお気に入りの写真集です。その後、(90年に出版された)2冊目の写真集『WOW』(野村誠一氏撮影)でビキニを撮ったのが最後なので、それから数えて34年ぶりの水着になります」

 AERA dot.では今年5月20日、<34年ぶりビキニ姿が話題「森口博子」 “美魔女”の元祖バラドルが今でも独身を貫くワケ>という記事を配信した。その反響は大きく、今年1~6月にAERA dot.に掲載された記事から選ぶ「2024年上半期ランキング エンタメ編」で1位を獲得した。

 実は、今回のインタビュー前、森口さんはすでに記事を読んでくれていたようだ。

「私は毎日、エゴサーチするんですけど、ファンの方が『AERA dot.の記事で森口さんのことが書かれています』と教えてくれたんです。そのときには、私はもうすでに見て知っていたから『あっ、ファンのみんなもちゃんと見てくれているんだな』ってすごくうれしかったですね」

 森口さんほどのタレントが毎日エゴサーチをしているとは少し意外だが、「マスク、ブラジャー、エゴサは三種の神器です」と笑わせたうえで、こう続ける。

「朝起きて、ベッドの中でiPhoneを見ながら、まずはXをエゴサ。移動中も食後もエゴサしてます。自分のSNSを開いて、うれしかったコメントや励まされたコメントがあったら、それをスクショもしています」

 自分がどう評価されているかを徹底的に調べ上げるところは、ずっと第一線で活躍してきたエンターテイナーの気質なのかもしれない。

 森口さんは1968年6月13日、福岡市南区で生まれた。4人姉妹の末っ子で、4歳のときから歌手になることが夢だったという。だが、小学2年生のとき、両親が離婚。森口さんは母親に引き取られた。

「母親が女手ひとつで4人姉妹を育ててくれたので、環境的にはかなり厳しかったです。2階建てのボロボロの木造アパートの1階に住んでいて、部屋は6畳2間。床板が腐っているので、歩くとタンスが傾くような住まいでした。そこで、親子5人で暮らし、ギリギリの生活で生き抜いていました」

4人姉妹の末っ子として育った。2歳のとき、母と姉たちと(画像=事務所提供)

 母親は2つの仕事を掛け持ちしながら必死で働いて、子どもたちを育てた。

「夜は料亭の配膳の仕事で、それが終わったら明け方、魚市場で男性に交じって働いていました。母が帰ってくると魚のうろことかがいっぱいついているのですが、家にはお風呂がないので、冬でも裏の水道水で体を洗ってから部屋に入ってきました。そんな環境でも、母は『朝さえ迎えられれば、また頑張れる。子どもたちみんなで生きていて良かったという思いで過ごしていた』と私が大人になってから話してくれました」

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森口博子という芸名の由来