青木さやかさん(撮影/中西正男)
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「ナニ見てんのよ!」のフレーズで一躍人気者となり、タレント、俳優、エッセイストなど多くの顔を持つ青木さやかさん(51)。新たな試みとして、自分が話したい人と、その人のゆかりのある場所で話すトークイベント「with青木さやか」を7月から展開しています。新たな一歩を踏み出した理由。その中で出会った自分。リアルな今を語りました。

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 今年7月から「with青木さやか」というイベントを立ち上げました。一昨年あたりから構想はあったんですけど、リアルな話、一番の目的は収入の安定です。

 この仕事は毎日必ず決まった仕事がある職業でもないですし、舞台に出て稽古があったりすると、気づけば今月は収入が全くないということもあったりするんです。

 この仕事は呼んでいただいて行かせてもらうのが基本的な流れですけど、なんとかこちらから能動的に、恒常的に仕事を作れないか。そして、収入の基盤を築けないか。正直な話、それがこの試みを始めた一番のきっかけでもあります。

 じゃ、何をするのがいいのかと考えた時に、講演会で全国をまわることが結構ありまして、そこで各地の自治体の方々とお話をさせてもらう度に、同じようなお話をうかがうなと感じていたんです。「町おこしをしたい」「誰かタレントさんに来てもらいたい」と。

 だったら、その土地にゆかりのある方で、私が心底お話を聞きたいと思っている人に来てもらう。さらに、そこでしか聞けない話をしてもらう。どこで誰とやるにしても、チケット代は均一で3000円。売り上げの10%か15%をその地域の何らかの団体なり試みに寄付させてもらう。その場を作って、もしお客さんにも来ていただけるなら、この場は誰にとっても悪くない場になるんじゃないか。そう思って立ち上げたんです。

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金銭的な余裕があればやっていなかった