青木さやかさん(撮影/中西正男)

交渉やお金の調整も全部やっている

 これまで7月は北海道旭川市で大泉洋さんに来ていただいての公演。8月は東京の吉祥寺で野沢直子さん、9月は兵庫県赤穂市でゲッターズ飯田さんに来ていただきました。

 これも正直な話、365日仕事が埋まっていて、私が金銭的にも完全に余裕があるという状態だったら、やろうとは考えなかったと思います。でも、なんでしょうね、年齢もあるのかな。裏方というか、その場を作るほうに思いがわいてきた自分がいるのも事実なんです。

 交渉とか、お金の調整とか、そういう部分も全部私がやっています。お金を節約するために会場に必要事項を説明するアナウンスも自分がやって。

 そして、それをやる中で、自分のカタチを再認識することにもなりました。これまでは自分一人でステージに立つことが多かったんですけど、人を招いてステージに立つと、なかなかうまくいかない。私は一人でしゃべったり、人から何かを尋ねられたりするのは得意だけど、受けというか、お話を聞く側にまわるとなかなかうまくできない。「こんな企画をやるんだったら、最初に気づけよ」ということでもあるんですけど(笑)、やってから気づきました。

 大泉洋さんに来ていただいた時に、企画も自分で考えるので「大泉洋クイズ」というのをやったんです。だいたい5問目くらいでお客さんのほぼ全員が脱落して、残りわずかになっているかなと思っていたら、やっぱり大泉さんが好きで来てくださっている方々ですからね。全然減らないんですよ(笑)。問題はあと2問しかないのに、ほぼ全員残っていて。

 そうなった時に、思いのほか焦っちゃうん自分がいるんです。本来、それはそれで楽しんじゃえばいいんですけど、意外と「どうしよう……」が先に立っちゃうというか。結局、最後はじゃんけん大会にして「さっきまでのクイズは何だったんだ!」となって皆さんに楽しんでいただけたら良かったんですけど、自分の意外な顔を見た思いもしました。

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無視されたり、軽視されたりも…