皇室の秋は忙しい。天皇や皇族方が臨席する行事が、全国各地で相次いで催される時期だ。なかでも公務に精力的に取り組んでいる秋篠宮家の次女、佳子さまだが、その姿がニュースなどで流れると、その洋服やアクセサリーなどが話題になる。その装いには、出席した公務の趣旨や、訪問した土地の人たちへの気配りなど、佳子さまの思いが感じられる。
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佳子さまは10月6日、都内で開かれた「ガールズメッセ2024」に出席。子どもたちを性被害から守るため、ガールスカウトの女子中学生が製作した絵本を手に取り、何度もうなずきながらページをめくった。
その様子を、緊張した表情で見つめていた中学生たちに、佳子さまは優しく話しかけた。
「小学生向けにするために、がんばったことは何ですか」
ガールスカウトの活動を紹介する「ガールズメッセ」では、女性の暴力被害をなくすための啓発や耕作放棄地を有効活用など、さまざまな活動に取り組んだグループへの表彰式のあと、佳子さまと受賞した中高生や大学生らが懇談する場も設けられた。
受賞者一人ひとりの目をしっかり見て、相槌を打ちながら言葉を交わした佳子さま。懇談を終えて部屋を出る前に、彼女たちの顔をふたたび見渡して、はっきりとした声で呼びかけた。
「これからも活動の支援を広げていって、社会を変えるような人になってほしい」
佳子さま「ジェンダー平等」を呼びかけ続け
佳子さまが公務で初めてガールスカウトのイベントに出席したのは、佳子さまがまだ高校生の頃だった。それ以降、長野県でのキャンプ活動に足を運んだほか、コロナ禍でもオンラインでメッセージを送るなど、活動を応援し続けてきた。
「子どもたちと一緒に年月を重ねてくださっているような、そんな思いです」
ガールスカウトの関係者のひとりは、こう言って目を細める。
佳子さまは、ガールズメッセのみならず、さまざまな公務の場で「ジェンダー平等」について呼びかけ続けてきた。この日の式典でも、
「自分とは異なる背景や状況への理解が深まることがジェンダー平等を含むより良い社会へつながる」
と、あいさつを述べた。先のガールスカウトの関係者もこう話す。
「佳子さまのジェンダー平等のメッセージは、ガールスカウトの活動の趣旨をよく理解してくださっているからこそでしょう」