國友さんが言う自由とは、企画内容についてのことだ。そもそも國友さんと夕刊フジとの出会いは編集者からのメールで、「旅について書きませんか」との内容だけだったという。それまで、日本のドヤ街や東南アジアのスラム街まで、ディープスポットと呼ばれる場所に何度も行ったことのある國友さんにとっては、ぜひとも書きたい内容だった。

 編集部から決まったテーマを出されるわけではなく、國友さんが面白いと思った企画が採用されたという。これまでの夕刊フジとの関係を、

「ライターの個性を出すことが面白さにつながるという編集者の意向がひしひしと伝わってきた」

 と語る。

「今回、休刊が決まりましたが、最後の連載メンバーとしてしっかり責務を果たしていきたい」と最後に語った。

(AERA dot.編集部・板垣聡旨)

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