7月30日、鹿児島県立曽於高校の実習農場を視察する秋篠宮さまと長男の悠仁さま
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 皇族方にとって地方での公務は、多くの国民と身近にふれあう重要な機会だ。そんな皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年7月31日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 悠仁さまの〝無表情報道〟。7月19日に秋篠宮邸を訪れた日本パラグアイ学院の高校生20人との懇談で悠仁さまが無表情で心ここにあらずだったように映ったのが発端だった。将来、天皇になるとはいえ、人前に出るときに常に微笑みを絶やさないというのもなかなか酷なもの。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんに話を聞いた。
 

「無表情……」
「表情が心ここにあらずで心配になる」

 悠仁さまの表情を懸念した書き込みだが、悠仁さまと同年代の高校2年生の男子を持つ母(52)は「うちの子も無表情ですけど!?」という。

「小学校6年生くらいから家族で撮影する写真では笑わない。友達とスマホで撮影しているときは見たこともないような笑顔のくせに! 歌手の米津玄師ばりに前髪で顔を隠しているので“顔が暗く見えるから前髪5ミリでいいから切って!”の母のリクエストには全く応じない!」

 お年頃の男児あるあるなのだが、悠仁さまにおかれては〝無表情報道〟されてしまう。このことに元宮内庁職員で『いま知っておきたい天皇と皇室』(河出書房新社)の著書がある皇室解説者の山下晋司さんは「無表情との報道もありましたが、大きな喜怒哀楽をむしろ出す必要はない」と話す。

「悠仁親王殿下が初めての地方公務で、鹿児島県を訪問された際の映像を拝見して、堂々とされていて、ご立派に成長されていると感じました。これまでの悠仁親王殿下は緊張しておられるのか、落ち着かないご様子のことが多かったと思います。無表情と報道されましたが、大きな喜怒哀楽はむしろ必要ないでしょう。喜びは微笑まれる程度でいいでしょうし、逆に怒りは表情に出すべきではありません。大げさな表情はむしろわざとらしく見られてしまうのではないでしょうか」

 たしかに、悠仁さまの表情は終始明るく、時折微笑まれることがあった。中でも山下さんが悠仁さまの成長を感じたのは、お父様とは違った「拍手の仕方」と話す。

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