9月30日、東京株式市場で日経平均株価が大幅に下落した。終値は先週末比1910円安の3万7919円。自民党の新総裁に石破茂氏が選ばれてから初めての取引だった。この「石破ショック」をどのようにやり過ごせばいいのか。8月の「暴落相場」のときの記事からそのヒントを探る(この記事は、8月5日に配信した内容の再掲載です。情報は配信時のままです)。
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こんにちは、桶井 道(おけいどん)です。日本株も米国株も暴落相場が訪れました。コロナショック以降では、ここまでの下落はありませんでしたし、今年から新NISAで投資を始められた方は暴落を経験するのは初めてのことで、さぞかし心を乱されておられることと思います。そこで、緊急寄稿として、暴落相場をどう生きるのかについて書くことにしました。皆さまの、ご参考になりますと幸いです。
日本では日銀が利上げ、それに関連して円高進行、米国では経済の減速懸念が生じ、同時株安になっています。さらには、マスコミによる「ブラックマンデーに次ぐ2番目の暴落」などセンセーショナルな報道も、投資家心理に追い討ちをかけているように感じます。
遡るに、ここ数年は、比較的イージーな相場が続いていたように思います。特に、日本株は2023年以降好調でした。米国株の投資信託を買われている投資家は、円安も手伝って含み益があったことでしょう。多くの投資家がほぼ儲かっていたと思います。
ところが、予期せぬ暴落が起こりました。すべてのセクターで大幅な株価下落が見られます。暴落は1日で終わらなかったこと、日本株も米国株も両方だったことから、恐怖を感じられても無理はないと思います。
この相場をどう乗り越えるか? 資産をどう守るか? メンタルをどう保つか? いろいろと考える場面でしょう。
投資歴25年の私は実は、いたって平常心です。特に何も感じません。 どう向き合えば、平常心でいられるのか? 次の7つを提案します。
(1)マーケットベースではなくゴールベースで考える
(2)株価の歴史を思い出す
(3)投資した理由を思い出す
(4)リスク許容度を見直す
(5)ポートフォリオ再構築
(6)投資勉強する
(7)ノールック
ひとつずつ解説しましょう。