猛烈な残暑が続いてはいるものの、盛夏に比べれば過ごしやすい日も増えてきた。この連休中に山へのレジャーに出かける方も多いのではないだろうか?
自然と触れ合うことは楽しいが、その楽しさの陰には、命をおびやかすリスクもある。山では毎年300人前後の人が死亡・行方不明になっている。そのような危険から、どのように身を守ればいいのだろう。
そんな疑問にこたえる本『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)が発刊された。危険生物から身を守る方法から、災害時の対応、ケガの応急手当てまで。命を守る方法が網羅的に紹介されている。
今回の記事では、本書の中から「山に行く前に知っておくべきこと」を紹介する。
(構成/ダイヤモンド社・金井弓子)
山で迷子になったら、動かずに助けを待つ!
山登りで多いのが、子どもの迷子。子どもは体力があるので大人より先に進んでしまい、迷子になってしまうケースがあります。
そのため、お子さんと山に行く際は「ひとりで先に行かないこと」を約束するとともに、万が一迷子になってしまった場合の対応を伝えておきましょう。
山で迷子になるとつい、下に行きたくなりますが、ダメです。下った先が崖で落ちたり、川で行き止まりだったりします。
来た道に戻れるなら戻り、無理なら体力を温存するために動かず、助けを待ちます。木にクマの爪痕がない場所で待ちましょう。
山に行くときの服装と持ち物
山に行くときの服装は、長そでシャツ、長ズボン、長くつしたが基本。とにかく肌を出さないようにするのがポイントで、毒虫にさされたりケガをしたりするのを防ぎます。
必ず用意しておきたい持ち物は次のとおり。
(本稿は、『いのちをまもる図鑑』から一部抜粋・編集した内容です。)
(今泉忠明 滝乃みわこ)