自分が死んだときのお葬式を想像したことはありますか? Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、お葬式とは「人間関係の総決算」であると語ります。誰が本当に悲しんでくれるのか、自分がどう思われているのかを考えることで、大切にすべき人が見えてくるはずです。頭の中でお葬式をすることで人間関係の見直す方法について、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けします。
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あなたは、自分が死んだときのことを考えたことはありますか。
自衛官は良くも悪くも、死と向き合う職業です。そのため、よく「今自分が死んだら……」という想像をすることがあります。
実際に「どこで息絶えるか」とか「死んだ後、部隊を引き継ぐのは誰か」なども、死後の世界を想像することの一つでしょう。
しかし、私がここで思い浮かべて欲しいのは、自分が死んだときのお葬式の様子です。
お葬式には、あなたの親族や友人、職場の同僚などが参列してくれます。
その中には、あなたを喪失したことを本当に悔しがっていたり、悲しがってくれ、泣いてくれている人もいれば、付き合いのうえで断りにくくて参列しているだけの人もいるかもしれません。
なんとなく「みんなが行くから」という理由で、葬儀に参列している人も少なからずいるのでしょう。
正直に、自分が、どのような気持ちで葬儀に参列しているかを思い出してみてください。「あんまりかかわりがなかったけど、出ないわけにはいかないよなあ」と思いながら、お葬式に参列したことだって、付き合い上どうしてもあるのではないでしょうか。
このように、お葬式では、自分が積み上げてきた人間関係が如実に出ます。つまり、葬式には「人間関係の総決算」のような側面があるのです。
逆に、今自分が死んだと考えたとき、「どんなお葬式になるのか」を考えると、あなたが本当に大切にすべき人が見えてくるのです。
たとえば、参列してくれた誰かの気持ちになって、自分を見てみましょう。
すると「あなたが他の人からどんな風に思われているか」とか「あなたのことをどれだけ必要としているか」などが見えてくるようになります。
そのうえで、あなたはその人との関係性を、どのように築いていくかを考えていくのが良いでしょう。
(ぱやぱやくん)