個展を開くアーティストとしての一面もある

大奥では「平賀源内」役が絶賛

「芸能界では鈴木さんのように地方へ移住したり、二拠点生活をしたりする人が増えています」と語るのは、女性週刊誌の記者だ。

「女優の小雪さんは、数年前から東京と北の土地での二拠点生活をしています。自然に触れ合う生活を子供たちにさせたいとのことで、二拠点生活を始めたとインタビューで話しています。小雪さんの場合、東京から離れた土地で家族と長く滞在することを繰り返し、自然豊かな土地で虫取りや釣りなど、自然との暮らしを少しずつ経験してみたそうです。お子さんたちはもちろん、夫の松山ケンイチさんにとっても田舎暮らしは性に合い、実践するに至ったとか。また、女優の黒谷友香さんは『二拠点生活の先駆け女優』ともいわれるように、二拠点生活歴は25年以上になるそうです。19歳のときに房総半島で乗馬をしたことがきっかけだったといいます。『仕事に集中できる東京、馬と自然をめでながら暮らす房総半島、2つの拠点があってこそ自分らしくいられる』とインタビューで話していたのが印象的でした」

 鈴木は小学生のころから子役として活躍し、数々の映画やドラマに出演してきたが、実は、数年前から絵を描き始め、アーティストとしての一面も持つ。22年には初の個展を東京で開催したこともある。もともとは誰に見せるでもなく、日記代わりに手帳に絵を描き始めたそうで、「みんなで作るもので大きな責任を負うお芝居とは違い、描きたいだけで描いている絵は無責任な世界だから、私にとってはやすらぎです」(「読売新聞オンライン」22年10月3日)と話していた。彼女のインスタグラムには、直筆のイラストがよくアップされており、独特の世界観を披露している。長野への移住はイラストのインスピレーションソースにもなっているようだ。その一方で、女優としての評価は今も高い。

「数多くの舞台にも出演し、現在では舞台女優としての地位を確立しています。21年には『読売演劇大賞』で大賞・最優秀女優賞を受賞するほど。また、昨年はテレビドラマでも存在感を発揮していて、NHKドラマ『大奥』では平賀源内役を好演して話題になりました。『鈴木杏ちゃんの平賀源内あまりにも良すぎる』『キャスティング神』など、漫画版の源内がうまく再現されているとSNSでも絶賛の声が相次ぎました。大河ドラマどうする家康』でも、浅井三姉妹の次女・初役に抜擢され、ピンポイントの出演ながらクライマックスの大事な役どころを演じ、圧巻の演技を見せていました」(前出の記者)

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