(cis)上がると思って1000円で買った株が950円になっちゃったら、明らかに損してますよね。自分の予想と逆に行っちゃってる。そこですぐに950円で売るっていう損切りができない人って、多いと思うんですよ。わかるけどね。精神的にもつらいし、950円になってるから金銭的にも痛いし、しょうがないけど。

テスタ)損切り、早そうですね。

(cis)僕は、人の心を持ってないんで(笑)。損しても「次はどうしたほうが得か」ってことしか考えてない。

(テスタ)人の心がないって(笑)。

(cis)マイナスが出てしまっても「買った株が下がって失敗してしまったな」なんて思うことはない。それより「次、売ったほうがいいかな? 売らないほうがいいかな? 他の銘柄を買ったほうがいいかな?」って、そんなことばっかり考えてるんです。

(テスタ)本当に「次!」なんですね。

(cis)普通の人は「損したくない」「何パーセント儲けたい」「いくらぐらい利益が出たらいいな」って思ってるでしょ。でも僕はいくら儲けてもいくら損しても、『次はこれを売ったほうがいいのか、どの銘柄がいいのか』ってことばっかりなんで、その辺がちょっと違うのかもしれない。

期待値で考える

(テスタ)最初からそういう考え方だったんですか? それとも、そう考えられるように訓練したからですか?

(cis)う〜ん、どうなんだろうな(と考え込む)。もしかしたら、若い頃、アルバイト代わりにパチプロみたいなことをやっていたのが役に立ってるかも。

(テスタ)へぇ。

(cis)パチンコ台のスペックと1000円当たりの回転率から想定される時給と日当を自分なりに割り出すのよ、期待値として。当時13時間とかぶっ通しでパチンコを打って、日当感覚で稼いでたんだけど。日当の期待値が6万円から8万円のときなんて、もうず〜っと打ってました。期待値が高い台だと1回も当たらないってことはめったにない。

(テスタ)(無言で聞き入る)

(cis)でも、当たらないときは本当に当たらなくて。日当の期待値が8万円と思っていた台で10万円損することもありました。結局、期待値が高い台をやり続けることが僕の唯一の必勝法になった。しまいには期待値8万円の台をず〜っと打って、10万円損してしまっても『いや〜、いいお店だったな』みたいな気持ちで店を出るようになった(笑)。

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パチンコ修行が実った?