ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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「話せばわかる」と教えられてきた私たちですが、実際には話が通じない相手も存在します。Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、相手が話の通じる人間かどうかを見極める重要性を説きます。暴言や過剰な批判を受けたとき、どのように対応すべきかを、実際の経験に基づいて解説。著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集したこの記事を読んで、話し合いの限界と自分を守るための実践的なアプローチを学んでみましょう。

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 学校の授業では、どんなことが起こっても「話せばわかる」と教えられます。

 そうした経験から、問題が起こったときに「対話」を重要視している方も多いのではないでしょうか。

 しかし、「話せばわかる」という考え方以上に、大切なことがあります。

 それは目の前にいるのが「話が通じる相手かどうか?」を把握することです。
 

 どんなに丁寧に言葉で説明しても、犬やに「敷地内に入らないで欲しい」という気持ちは伝わりません。

 だから、飼い主の人に向けての張り紙をしたり、猫除けのペットボトルを置いたりして、自分の思いが相手に伝わるように最善を尽くすはずです。

 それなのに、相手が「人間」になると、その努力を止めてしまう人が多いように思います。
 

 もしこの判断を誤って、話の通じない相手に説明をしても、いつまで経っても問題は解決しません。それどころか、あなたはストレスばかり感じることになるでしょう。

 たとえばですが、あなたに向かって「バカやろう!」と言ったり、攻撃的な言動をしたりする人は、話が通じる相手なのでしょうか。

 相手に向かって暴言を吐く人にも、何かしらの理由があります。もしかしたら、すごく嫌なことがあったのかもしれないし、そもそも最初からあなたのことが気に入らないのかもしれません。

 その意味では、暴言を吐いてしまう人は、なかなか相手の話に耳を傾けられない状況である可能性が高いです。

 また、あなたのことを攻撃してきている以上、あなたは自分のことを守らなければなりません。

 というのも「もし他国に侵略された場合に、相手の兵士と話し合う」というのは非現実的だからです。なぜなら、話がわかる人たちは、そもそも銃を持って攻めてこないのです。攻撃的である場合に限らず、過剰に批判的な人にも注意が必要です。
 

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「批判」を「知的」と勘違い