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今日15日(日)、強い台風13号は奄美地方から次第に遠ざかりますが、奄美地方では土砂災害やうねりを伴った高波に警戒。台風周辺の湿った空気や前線の影響で、九州や四国、本州も非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。新たな熱帯低気圧も発生する予想で、今後の動向に注意。

強い台風13号 次第に奄美から遠ざかる

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15日(日)午前3時、強い台風13号は、奄美市の西北西約160キロにあって、1時間におよそ25キロの速さで北西へ進んでいます。

午前5時半現在、奄美地方には台風の外側の雨雲がかかっています。また、前線が北日本に延び、前線に向かって台風周辺や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込んでいます。台風から離れている地域でも大気の状態が非常に不安定となっており、九州南部や四国、東海、東北など所々で雨雲が発達しています。

今後、台風13号は発達しながら東シナ海を北西へ進み、奄美地方から次第に遠ざかるでしょう。前線は次第に北日本から東日本付近まで南下する見込みです。

奄美地方は荒天のピークは越えるが高波や大雨災害に警戒

台風は奄美地方から次第に遠ざかりますが、奄美地方では15日(日)の夕方にかけて、風の強い状態が続きそうです。15日(日)に予想される最大風速は18メートル、最大瞬間風速は30メートルです。海上はうねりを伴って、波の高い状態が続き、予想される波の高さは6メートルです。引き続き、海岸付近には近づかないでください。

台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気の影響で、朝まで雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。16日(月)敬老の日の午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で60ミリです。これまでの大雨により土砂災害の危険度が高まっている所があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に警戒・注意してください。

台風から離れている地域も大気の状態が非常に不安定

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台風から離れている地域でも前線に加え、台風周辺や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定です。

九州から東海も雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。アンダーパスなど低い道路の冠水にご注意ください。関東も夕方以降は北部を中心に次第に雨が降り、非常に激しい雨の降る所がありそうです。東北も南部を中心に断続的に雨で、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

新たな熱帯低気圧が発生へ 来週後半は雨量が多くなる恐れ

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南の海上は熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧)が発生しやすい状態となっています。15日(日)夜にも新たな台風の卵ともいえる熱帯低気圧が二つ発生する予想です。台風になるかは、まだはっきりしませんが、今後の動向に注意が必要です。

週後半には熱帯擾乱が沖縄付近まで北上し、19日(木)頃から、本州付近に停滞する前線に向かって熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になる恐れがあります。東日本や⻄⽇本で雨量が多くなる可能性があり、最新の情報に注意が必要です。

台風シーズン・秋雨シーズンです。非常持ち出し袋やハザードマップの確認をしておくとよいでしょう。水はけをよくするため側溝の掃除をしておくことも大切です。