小泉氏の支援を公の場で初めて発言した菅氏(左)と小泉氏、司会役の三原氏

 菅氏のあいさつが終わると、小泉氏はいたわるように菅氏の背中に右手を当て、菅氏が振り向くと、菅氏の手を両手で握り、頭を下げた。

菅氏と握手して頭を下げる小泉氏

 支援者の応援演説がひと通り終わると、小泉氏のあいさつが始まった。

「今回の総裁選は自民党が変わるか、本当に変われるかを問われています。自民党を本当に変えるなら、改革を唱えるリーダーではなく、圧倒的なスピードで改革を前に推し進めることができるリーダーを選ぶことです」

 そして、自身の生活を振り返り、

「身の回りも大きく変わっています。私自身、2人の子どもが生まれ、父親になり、こんなにも子どもが生まれて自分が変わるとは思わないほど、ものの見方が変わりました。自分のことなんかどうでもよくなるほど、自分のことより子どものこと。自分の人生より、子どもの将来」

なかなか公認をもらえなかった3年前

 小泉氏は街頭演説を終えると、来場者一人ひとりと「ぐータッチ」をした。希望者全員とまではいかないまでも、演説よりも長い時間をかけていた。 

 会の開始から約1時間が過ぎたころ、三原氏が「最後にもう一度、小泉進次郎議員からお声をお願いします」と促すと、小泉氏は、

「みなさんとのぐータッチからも力をいただきました。最後までありがとうございました」

 と言い、車に乗り込んだ。すると三原氏は、

「小泉進次郎の決意表明。ライブでお聞きいただきました。熱意はしっかり伝わったと思います。小泉進次郎がんばれ、小泉進次郎がんばれと、皆様方のご支援、ご声援をお願い申し上げます。これをもちまして、桜木町の街頭大演説会を終了とさせていただきます」 

 と締めくくった。

 3年前の総裁選。三原氏は野田氏の推薦人となっていた。三原氏の公式ホームページのプロフィールには「三原じゅん子物語」として、こう紹介されている。

<何度も、何度も、自民党の門を叩きましたが、なかなか公認をもらえませんでした。野田聖子先生をはじめ、多くの先生方のお力添えがあって、平成22年参議院選挙の2ヶ月前に、ようやく公認(比例区)をいただきました>

自民党総裁選への立候補表明会見に臨む野田聖子幹事長代行(左)と、当時、推薦人に名を連ねた三原じゅん子氏=2021年9月16日午後、東京・永田町
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