野田氏は現在、「初の女性首相」を目指し、4回目の総裁選に挑戦しようと、20人の推薦人集めを模索している。野田氏は9月7日、地元・岐阜市で記者会見し、推薦人の集まりについて、「正直ベースで言うならば今一歩というところであります」と語った。

 そんな苦境にある野田氏だが、三原氏はなぜ野田氏から小泉氏支援に変わったのだろうか。三原氏に直撃すると、

「いやいや、それはやはり、そのときそのときで政治も違い、何もかも変わっていくじゃないですか。今、時代が求めているのは小泉さんだと思います」 

 とにこやかな表情で答えた。

 小泉氏のほかにも、総裁選への出馬を表明したり、意欲を持っていると伝えられたりする議員が多くいるなかで、小泉氏への支持が多く集まっていると伝えられてもいる。

 その点について三原氏は、

「そうですね。お一人おひとりに支えていただかないと、という感じで必死です。まだまだ議員票におきましても、みなさんにお願いしている最中です」

 と答えた。

記者の直撃に笑顔で答える三原氏

進次郎さんが首相になれば三原氏もチャンス!

 小泉氏が環境相として入閣した当時は、地元・横須賀の百貨店で「進ちゃんまんじゅう」が発売された。三原氏は聴衆から「また買いたかったが、まだ発売されていなかった」と言われると、「首相になったらね」と笑顔で答え、桜木町駅の方向へ歩いて行った。

 今回の街頭演説会に出るよう招集をかけられたという自民党員は、三原氏が小泉氏支援に変わったことについてこう話した。

「じゅん子さんは無派閥で菅さんに近い存在だからね。彼女は参院の神奈川選挙区選出だし、地元事務所は横浜市内にあります。菅さんの選挙区ですよ。進次郎さんは神奈川県連会長で、彼女はその県連に所属しています。そでにすると、今後、何かとやりにくいと感じたんではないですか。さらに彼女にとって、進次郎さんが首相になればチャンス。じゅん子さんの未来の扉も開けるじゃないですか」 

 小泉氏は環境相時代、ニューヨークで開かれた「国連機構行動サミット」で、「気候変動問題に取り組むことはきっとセクシーでしょう」と英語で語って波紋を呼び、「進次郎構文」の代表例となった。

 かつて歌手として活動した三原氏。デビュー曲のタイトルは「セクシー・ナイト」だった。セクシーつながりも重要……?

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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