ソフトバンク戦の始球式に臨んだ指原莉乃(2015年)

■秋元康の後継者になる!?

 近年の指原は、芸能人の名義貸しレベルではなく本気でコスメのプロデュースをしたり、元アイドルオタクならではの目線を生かしてアイドルを育成をしたりするなど、裏方としても活躍している。今後はテレビ出演には重きを置かず、プロデュース業に邁進する道もある。

「指原さんの生き残り戦略には、プライベートでも親交がある田中みな実さんと共通するものがあります。田中さんは美容の知識や恋愛スキルを惜しみなく発信し、それによって“あざとさ”を嫌いがちな女性からの反発を避け、むしろファンを生んでいます。こうした戦略は、日常的にSNSを活用し、周囲と体験や知見をシェアすることにためらいがないZ世代の価値観にぴったりとハマる。卵子凍結の発言を見ると、指原さんは女性のライフスタイルについて発信していくことで、将来的には“カリスマ”となる可能性も秘めていると感じました」(女性誌のライター)

 指原の卵子凍結発言の直後に、今年からスタートした東京都の卵子凍結助成金制度の利用希望者が急増したとの報道もあり、その影響力の強さを感じさせる。芸能ジャーナリストの平田昇二氏は指原についてこう述べる。

「アイドル時代からそのプロデュース能力の高さには定評があり、HKT48の劇場支配人を兼務していた頃にかわいがっていた後輩メンバーの宮脇咲良さんや村重杏奈さん、秘蔵っ子として知られる『なこみく』こと矢吹奈子さんと田中美久さんは後にブレークを果たしています。また、自身がプロデュースするアイドルグループの『=LOVE』や『≠ME』、『≒JOY』も若者を中心に人気を集めており、プロデューサーとしての手腕はあの秋元康さんも認めるところです。将来的には秋元さんの後継者になる可能性もあるでしょう」

 指原の次なる挑戦やいかに。

(雛里美和)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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