あんな出来事があった、こんな話題があった…と記事で振り返る「あのとき」。昨年の9月ごろに、多く読まれていた記事を紹介します(この記事は2023年9月8日に「AERA dot.」で掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
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故ジャニー喜多川氏の性加害問題を調査してきた「再発防止特別チーム」は、同族経営が「ジャニーズ事務所におけるガバナンス不全の最大の原因の一つ」と指摘した。だが、7日に行われたジャニーズ事務所の会見では、前社長の藤島ジュリー景子氏(57)は代表取締役として留任することが発表された。ジュリー氏はジャニー氏のめいにあたり、完全な「同族」だ。さらにジャニーズ事務所の株を100%保有し、数百億円とも言われる莫大(ばくだい)な資産も継承したとされる。これまであまり表舞台に立つことはなかったジュリー氏とはどんな人物なのか。彼女と接点のあった関係者に“素顔”を聞いた。
「当初、ジュリーさんは会見に出ないかもしれないと言われていたように、実際、会見に出席するかは悩んでいたようです。しかし、大学生の娘さんに『お母さん、会見に出て、謝った方がいいんじゃないの』と言われたこともあり、表に出ることを決めたようです」
ジュリー氏の知人はこう話す。
ジュリー氏の母親はジャニー氏の姉のメリー喜多川氏。事務所の経営面を一手に担い、絶大な権力を持っていたことから「女帝」とも呼ばれた。ジュリー氏にとってジャニー氏はおじにあたることから、会見でも「おじの起こした事件ですので、めいとして責任を取りたい」と語っていた。