「もう引導を渡す時期にきている」
兵庫県議会の立憲民主党系などの議員で構成される会派、ひょうご県民連合は9月議会で斎藤知事に対する不信任決議案を提出することをすでに決めている。
8月30日の百条委員会では、維新の委員が、斎藤知事が職員の行程の遅れを厳しく叱責することを踏まえて、斎藤知事に、
「知事は事前に決めた時間に遅れることはあるか」
と質問。斎藤知事が、「そういうこともある」と答えると、
「知事が遅れて行程がずれて、怒られる職員は理不尽な指導だと思う」
と追及する場面もあった。
維新県議の一人を直撃すると、こう話した。
「百条委員会での維新の追及は私も聞きました。斎藤知事が自身の遅刻を認めさせられて、赤っ恥だった。内部告発が出た3月時点は、大半の維新議員は斎藤知事をかばうような感じでした。しかし、告発の内容がおおむね当たっていることもわかってきて、世論からの風当たりが強くなり、今では斎藤知事を支持する県議は半分もいない。実際、兵庫県政は、斎藤知事のパワハラなどの問題でまったく前に進まず、停滞している。もう引導を渡す時期にきていると個人的には思う。維新のトップ、吉村知事の決断に期待しています」
百条委員会は9月5、6日にも開かれ、県幹部や斎藤知事への証人尋問がある。その後、維新は斎藤知事への対応について判断する予定だ。
(AERA dot.編集部・今西憲之)