記者会見で、立憲民主党代表選への立候補を表明する枝野幸男前代表=2024年8月

 266票を獲得して2位となったのは、代表選に一番に名乗りをあげた枝野幸男・前代表(60)だ。2021年の衆院選での議席減を受け、代表を辞任した過去を持つ枝野氏。21日の出馬会見では、「まっとうな政権の選択肢を作ることができず、健全な政権交代が定着する環境をつくれなかった、その反省と教訓は私の胸に深く刻まれています」と触れ、その上で「日本の危機の前に一人の政治家として逃げるわけにはいかない」と立候補の決意を述べた。

「枝野、寝ろ」が大流行

 アンケートでは、枝野氏が立憲民主党を立ち上げたことを踏まえ、

「立憲主義尊重という結党当時の方針を重視する事が期待できる」(50代/男性)
「護憲、人権擁護に期待が持てる人だから」(50代/男性)

 などと、党の原点回帰を願う声が散見された。そのほか、民主党時代に菅直人内閣で官房長官を務めたときの印象が強い人も。

「東日本大震災の時、連日寝ずに必死に対応してくれたから」(40代/男性)
「緊急時には与野党の連携が問題なく取れそう」(30代/男性)
「今も東日本大震災の事を思い出します。あの当時、自民党が政権を持っていたら、福島原発の事は、もっと隠されていたと思います」(60代/男性)

 2011年の東日本大震災の発生直後、防災服姿で昼夜問わず会見をしていた姿がテレビで流れると、ツイッター(現X)では「枝野、寝ろ」というワードが大流行した。当時の印象が残っている人たちからの信頼があるようだ。

 そんな枝野氏を、644票というダブルスコア以上の得票で圧倒したのが、野田佳彦・元首相(67)。代表選への出馬を表明した29日には、自身の代名詞である「ドジョウ」にちなみ、「やたら『改革もどき』を言っている(自民党の)世襲の多い金魚たちに立ち向かっていくドジョウでありたい」と宣戦布告。また、現在も早朝6時から駅前でのビラ配りを続けており、「私は街頭から生まれた政治家」ともアピールした。

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